2017-04

富崎魂

まだ蘇堂のその字もない頃に
こちらに暮らして間もない頃に

坂のたもとを歩いていると
自転車乗りの二人の少年

一人は以前に会うえにし
さもすれば二人とも小学校の5年生

東京ではもう皆無
しかれどこの地では常識のすれ違いでのご挨拶

「こんにちは」
返事なくとも小学生ゆえ

その時です
『こんにちは!ぼくの名前は○○です!小学5年です!これからよろしくお願いします!』
坂の勢いと風と声が疾風のごとく舞い上がり
振り向けばもう遥か遠くに後ろ姿

びっくりし感動し
呟きでたのは
「かっこいい」でした

今も昨日の事のように脳裏に焼き付いています


朝外で話し声
「あっはぁい。あっはぁい。そ~ですねぇ。はぁい。じゃっ失礼しまぁ~す」

富崎魂継承者
あの時と同じ5年生

地域の方とのやりとり含め継承できるといいですね
広い空 登りがいのある坂
きらめく海 そして見守ってくれるたくさんの温かな眼差し

この地域で今週末お祭りが
女の子は叩けなかった時代
その区域の子供しか叩けなかった時代

時代にもまれ変貌を遂げ
ただ確かにこの地の新時代は
小さなうねりを起こし出しています

温かく見守る立場に感謝して
満天の星空のした
時に激しい雨音のもと
熱い祭り囃子の稽古音に静かに耳を傾けています

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もう灰になっちゃった

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『燃えたよ・・・。真っ白に・・・燃え尽きた・・・。真っ白な灰に・・・。』

いいえ。今回は「真っ黒」な灰のお話




毎年クリスマス時期に
ここのお正月飾り(注連縄飾り)は作られます

こちら生まれの男性が作ると
ダイナミック

女性が作ると
繊細で美しいラインがまた魅力的です

さて年が明けて
14日にこのお飾りたちは玄関軒下から降ろされます

翌朝15日に各家庭で燃やされ空に帰り
燃えきったものは
最後「海水」によって鎮火され
各家々の廻りに小さく盛られ
その家の御守りとなるのです

なんて素敵な習わしなのでしょう

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今年の15日は凄まじい風雨も止み穏やかな空のもと

「燃したんかぁい?」
「うん。燃した~(^人^)ねぇお姉さん。
 燃したん撒くんはさぁ右回り?それとも左?」
「ぁ~どっちでもいぃんでないかぁい」

笑い声を響かせながら
何ものにも代えがたい
あたたかなやりとり

これもまたこの地域の
やさしい習わしなのかも知れません

エメラルドグリーンの恵み

今ここ富崎ではあちらこちらに目にする光景が

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春の恵みの若布さんです

洗って砂を落とし
たっぷりの湯にさっとくぐらし
水でしめます

それをこのように干すのです

これでいつでも美味しい若布さんが楽しめます

もう塩漬けの若布さんが食べれません
まったくもって美味しいです

今日我が家に仲良しのあねさんが
「わかめある?」
「ないですよ」
「干してるじゃない」
「えへへ。好きなものでいくらでも嬉しいです」
そんな会話が続きます

若布さんも美味しいですが
私がここで出会ったご馳走
めかぶさん

フードプロセッサーで細かくし
さっと茹で水にくぐらせ
辛子酢味噌でいただきます

春の美味しい南房総のご馳走です

春間近。たけくらべ。

「お~い!花あるんかい」

すぐ近所の兄さん(あにさん)に
声をかけられます

「なぁいです」

「ほれ。もらいもんだ。店に飾ればいいやで」

「おばさんに飾るお花でしょ」

「こんなに飾りきれんよ。ほれ」

兄さんは奥様を先に見送った柔道の猛者
眼光鋭く歩幅大きく
そしていつも私達を気にかけてくれて
蘇堂の紅茶を気に入ってくれています

「水仙は匂いがなぁ。。たべもんやにはよくねぇか
まぁそんなにないか」

「あぁ嬉しゅう嬉しゅう♪大切にします」

そんなやり取りが心地よく晴れた布良に響きます
大事に飾り切り戻し
今も店内に華やぎを添えてくれます
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見に来てくれた兄さんも嬉しそう


「あら水仙いぃ薫り」

「はい。たけくらべです」

「あら。樋口一葉?見た目によらず」

「あはは。美登利のように水仙をいただきました」

「なにいってんの。美登利は娘でしょ」

「いたた。いたたた^^」

これは同じく布良の姉さん(あねさん)との会話

こんな小さな嬉しい楽しい宝物のような出来事が
ここ布良では沢山起こるのです

ありがたく
幸せな私たちの日常です

                    
             兄さん(あにさん)姉さん(あねさん):南房総60代~70代のかっこいい年代の総称
 

南房総春遠からじ

南房総も寒い日はあります

暖かい
春爛漫
南房総をあらわすキーワードだけど

南房総なのに寒っ!!
そういったお言葉に出会ったことも

寒いときは南房総だって寒いものです

ただ南房総ならではの光景も

お正月には色づく紅葉と
ふきのとうと同時に出会えます

寒空の今
水仙やポピーやストックが
咲き誇っているのです
あと私には地植えが不可能に思えて仕方ない
観葉植物たちが堂々と
庭先で生き生きしているのも壮観です

なんとエナジーみなぎる場所で
生きているんだろう
そしてもうすぐ私たちは
3度めの春をここで迎えようとしています

今日は今年初めての菜花と
ころっとしているのはふきのとう
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シンプルに菜花はおひたしに
ふきのとうはお味噌汁に入れて

寒いのに食卓は春
冬来たりなば春遠からじ
シェリーさんの言葉を思い出します

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千葉県館山市布良306-1
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